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2007年3月31日 (土)

建設業の昔と今

本日は平成18年度末の日です。

本日は土曜日のため実質の年度業務は昨日で終了したことになります。

私の周りの建設ブログサイトでは、年度末工事に纏わる記事で賑やかです。



例に漏れず私も3/27~3/30迄の4日間、現場事務所に缶詰となり3/30午後に行われた竣工検査に向けて電子納品支援をやっていました。

そんな中でふと20年以上前、現場技術者として従事していた自分の目から見た当時及び現在の現場作業模様について感じた事がありましたので少し書いてみたいと思います。

今考えるとそれは私が建設現場から脱し独立した一因にも影響している事かもしれません。



昨日、電子納品支援した工事竣工検査のため発注者事務所(北海道開発局)を訪れました。

検査は1階会議室で行われ、私自身は検査に立会いしませんでしたが、会場の設定(PC、プロジェクター、机の配置等)のためです。

会場前ではもう1社検査のため待機されていました。

こちらの現場代理人(A氏)が先方の現場代理人(B氏)と立ち話となりました。

否応なく私の耳にその会話は飛び込んできました。


B氏:「昨日、何時までやってたの?」

A氏:「今日の朝までやってました」

B氏:「うちも同じだぁ~」

・・・・・・・・・・・・

この言葉はこの時期に限らず検査前に多く聞かれる言葉?かもしれません。

さて、そんな会話を聞き自分も昔携わっていた土木業界の事が思い起こされました。

多くの建設ブログ内で建設業の未来像について書かれています。

私が従事していた20年以上前も5月~12月迄の繁忙期は朝早くから夜遅くまで確かに仕事をしていました。

でも本当に遅くまでしなければならない仕事量があったのでしょうか。

仕事処理能力には個人差があります。でも現場事務所という狭い世界では日本人独特の人間関係が存在します。

日本固有の「侘・寂」の文化です。

固有の文化ではありますが心の美意識はある意味弊害となる場合も多く存在します。



しかしながら給与等の賃金面では他業種に比べて格段に良く、12月賞与の時は1年の苦労をすかっり忘れ一時の満足感に浸っていたのです。


しかし建設業は今、給与面で恵まれている職種と言えるでしょうか。

将来改善される苦労は大いにすべきですし、それは経験という形で蓄積されます。

ただ漫然と継続されているのであれば悪しき慣習でしかありません。

実際私の目からするとこの部分は何ら変わっていない気がしてなりません。

格差社会と言われますが、建設業的苦労をしなくても高額の収入を得る職種や成功例が報道され、若者はそちらに目が向いている事も事実です。



私は米作農家の生まれで、農家も冬を除く繁忙期は日々過酷な労働を強いられて来ました。

父も息子の私に農家を継がせようとは考えていませんでした。

しかし農家は大変貌を遂げました。理由はいくつかあります。

1.機械化による近代化で人的作業が大幅に減った。

2.食管法の廃止により米の自由化が始まった。

3.有機農法、おいしい米の開発等、食に関する国民の意識が高くなった。


私が思うには米作農家が変わらざるを得なかったのは2の原因が一番かと考えています。

以前はあれほど国から保護されていた日本人の主食「米」がある意味自由市場へ突き放されてしまったからです。

しかし、これは農家にとっては千載一遇のチャンスでした。

生産者の目がこれを機に今まで収穫米全量を買い取ってもらっていた「国から消費者へ」と移っていったのです。

農家の現状も決して楽なものではありません。

でも農家への転職を目指す方が多いのも事実です。

その理由は

「夢と自由な時間がある職業」

であるからだと私は考えています。

今の建設業にはあるのでしょうか。

特に「自由な時間」は夢を実現するためには必須の要素だと私は経験則から確信します。



建設業が本当に夢がある職業に変貌する日はいつの日でしょうか。



大いなる期待を持って静観したいと思います。





文責:仕事マン

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コメント

建設業のこれからの夢。

そのあたりをこれから探していかなければならないところでしょう。

建設業=公共工事の流れが大きいのですが、決まった方程式を打ち砕き、私も弱小ながら建設業の夢を探して行きたいと思っています。

投稿: もぐら | 2007年3月31日 (土) 12時47分

■もぐらさん
そうですね、これからの夢を見据えて一つ一つの山を越えて行かなくてはならないでしょう。

建設業が農業と根本的に違うのはその財源が税金であるという事です。
この図式が変わらない限り建設業の変貌も難しいでしょうね。

投稿: 仕事マン | 2007年3月31日 (土) 13時11分

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