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2009年3月 3日 (火)

(岩内)電子納品講座1

例年電子納品関連講座でお世話になっている職業訓練法人岩内地域人材開発センターに於いて、今年も講座が開催されました。

今回合計2回の講座が開催されるのですが、先週第1回目として「電子納品に関する最新基準とCAD対応に関する諸問題」と題し2日間12時間のCPDS認定講座が実施されました。


電子納品関連における基準・要領(案)、ガイドライン(案)等が昨年改訂されました。
工事関連では北海道建設部が4月、そして国土交通省(北海道開発局)は5月に新しい基準・要領(案)、ガイドライン(案)等を発表しています。


今回の講座でこの新しく改訂された最新基準・要領(案)等、及び今年1月に発表された「CALS/ECアクションプログラム2008(素案)」について解説を行いました。

また、同じ国土交通省の出先機関である北海道開発局と地方整備局における電子納品の実運用に関して大きな差異がある部分が存在します。

この辺りの事について、私が日頃お世話になっている広島県にお住まいの建設CALS/ECに関する専門家のお二方に今回skypeを利用し私と対話する形で講話を行っていただきました。

お二方は中国地整管内の多くの電子納品や現場施工支援経験を持つこの分野における第一人者の方々です。

先ず初日は現場で実際に使用しているCADソフトについてお話しをいただきました。

skype講座については昨年通話テストレベルとして実施させていただきましたが、今年から本格的な活用を実施すべく講座カリキュラムの一部について対話形式により実施させていただきました。


今回skypeそのものを初めて見るという受講生も多く、これら無料で利用できるITシステムに驚かれていました。

北海道開発局ではSXF型式による図面の受け渡し事例がまだまだ少ないのですが、中国地整では逆にSXF型式が主流になっているようです。

また、SXF型式の入出力において、フリーソフトとして流通しているCADの一部に最新のSXFバージョンに対応しきれていない物があるとの報告もいただきました。
北海道ではSXFの普及度が低いため、このような事例をあまり耳にしませんが、今後同様の問題が心配されます。

SXF型式に対応した図面作成にはOCF検定に合格したCADを利用する事も問題回避の一つかもしれません。

またこれら電子納品に関しては専門資格であるRCE、RCISXF技術者に指導・支援を受けるのも正しい納品を行う方策の一つです。



そして講座2日目の午後、同じく広島県で建設CALS/ECを支援されている専門家の方よりお話をいただきました。

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中国地方整備局管内における電子納品の実態について詳しく説明いただきました。

前述の初日講座で解説しましたが、中国地整では発注図面として請負者に渡される図面の型式は国が定める「P21」が主流になっているとのことであることから、請負者が完成図面として作成する型式もこの「P21」ということになります。

北海道では現在ほとんどその型式で受領する機会はありません。
ある意味基準(案)に基づき先行している感じを受けたのですが・・・



しかし!!



問題点がない訳ではありません。
それは、請負者が納品する完成図面のチェックにあります。

通常電子納品する図面は国土技術政策総合研究所(通称:国総研)より無償配布されている電子納品チェックシステムによるチェックが標準と思っていたのですが、中国地整の一部出先事務所では、民間会社が発注者向けに販売している専用チェックシステムを用いて図面の検査を実施している例もあるようです。

詳細は敢えてここでは記述しませんが、そのチェック内容には思わず頭を抱えてしまう内容も存在するようです。
基準・要領(案)が地域の出先機関独自の判断で運用されている事はまり好ましい事とは言えないと思います。

国や地方から提供された基準・要領(案)及びガイドライン(案)を忠実に履行しようとしている請負者がいる傍ら、独自の判断と基準でそのチェックを実施する発注者がいるのでは、何のための標準化なのか矛盾を覚えてしまいます。

その点、それら先行する国の電子納品事情を冷静に判断し着実に統一を図りつつある地方における建設CALS/ECの方がその目標達成に近づきつつあるような気がしてきました。

いずれにせよ、建設CALS/ECに動向に関しては常に関心を持ち、情報過疎にならないよう注意する事が肝要かと思います。

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今回の認定講座を無事修了された受講生の皆さん、この度は大変お疲れ様でした。
講座内で習得された事を是非実際の現場で活用されますことを願っております。



今月中旬には第2回目の講座が実施されます。
テーマは「最新ITを活用した現場施工」です。

まだ受講枠に若干の余裕があるとの事ですので、興味のある方は是非受講をオススメいたします。

講座に関するお問い合わせは下記宛にお願いします。

職業訓練法人岩内地域人材開発センター
 TEL 0135-62-2183 担当:田南部(たなべ)さん

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